宇宙LIVE☆SHOW2「カフェ・ペペロンチーノ」について。

今年に入ってとても忙しく、また様々なことが起こります。
その中で大切なことは何だろうと自問自答しつつ、自分の軸を持ちながら物事に取り組むことが大切だなと思いつつも、流れの急激さに圧倒されるばかりですが、

それでも公演をすることにしました。

私たちにとって価値のあるものと、ないもの。

日本はお金という形式に傾いている国だと痛感するのです。実際問題お金は大切なわけですが、
全ての基準が「お金」ではないし、
「お金」自体も誤解されていると感じます。

お金ってなんでしょう。

お金の正体はエネルギーと思います。
時間を消費して、何に対してエネルギーを注いだか。それに対する、対価の一つの形ということだと思います。

では、お金のないところに流れているものは、価値のないものなのでしょうか??

その答えはノーであって、
そこにこそ、大切なものが流れているのかも知れないことは、とても簡単な答えのはずなのに。
なぜ私たちは、そこに価値を見出せなくなったのでしょう。

そこに潜む理由の一つは、恐怖。恐れではないかと思います。何も持っていないと実感してしまう恐怖。私たちはそれを、埋めるための何かを探し求めているわけです。
そして、自分自身に対する戒めとして書きますが、驚くほど、私たちが豊かに暮らすために、貧困を経験することとなってしまった国の人たちの現状を知らない。

だから、やってみようと思うのです。

今回の作品は、全編ではありませんがまず言葉を使わない、ノンバーバルの手法を取り入れてみました。何故そのやり方を選んだのかと言いますと、
前回の本公演では、言葉の力に特化した形の本だったこと。
なので、今回は、言葉を使わないことで、返って言葉の内包する力を引き出す試みです。

言葉はとても便利なので、その意味の言葉を使えば、心で本当には思っていなくても、簡単に伝わります。私は形だけの言葉に慣れきってしまっているのではないかと感じるのです。

例えば、「あー」しか言えないのに、何かを人に説明しなくてはならないとすれば、結構大変です。どうやったら伝わるのか真剣に考えて、相手にとって的確に表現しないと伝わらない。

けれどきっと、そこには創造力のたくましさと、伝えたいという確かなエネルギーが生まれる。

表現の原点があるような気がするのです。

創造すれば、そこに確かに生まれ、それこそが、言語や人種や年齢の壁を超えて、本当に伝わる可能性のあるものなのではないか。

日本語を使う私たちだけでなく、他の言語を使う人にも理解できる作品。大人だけではなく、小さな子供さんにも理解できる作品。本当に大切な何かに繋がっている作品。未来の希望を感じることのできる作品。そんな作品を目指します。

文章で書くととても、難しくなりますが、見れば一目瞭然、今回の出演者の皆さんが、なんとか伝えようと必死になっている姿で、本作品のメッセージを届けてくれると思います。

そういった作品が好きなんです。
アートの可能性を信じてみたい。

もし、私たちに希望に溢れる未来があるならば…。
その一歩は、未来を創造することにある。

纏まりませんが、最近感じていることです。

こんなこと書いていますが、内容はコントかコメディか。始終可笑しな人たちが一生懸命な物語です。

作品を手がけることができる喜びを、皆様と共有できますように、
人と人との繋がりに光が満ちますように。
劇場にて、お会いできたら嬉しく思います☆

宇宙ビール 主宰
結崎日御子