コココロココロを終えて、改めて伝えたい気持ちはやっぱり「ありがとう」

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あらためまして、コココロココロへのご来場、誠にありがとうございました。
たくさんの方に足を運んでいただき、大変うれしく思います。

 

今回の作品は、いわゆる「キャストの”出来るところ”」で構成すると、技術先行となってしまい、「子どもには何も伝わらない」、と思い、敢えてキャスト陣に少し負荷をかけた状態で挑みました。
出来上がったたくさんの写真たちとともに、そんな裏話を交えてお礼の言葉と代えさせていただきます。

 

見どころ

開場中はグリーティングが行われていました。 宇宙ビールの公演にはこのグリーティングが欠かせません

 

 

衣装は今回も えてるねる さん作成のもの。とても不思議なキャラクターを演出してくれています。

 

 

本番中は会場の子どもを舞台上に指名。会話の中から「おもしろい言葉」を見つけます。

 

 

「おもしろい言葉」に沿って、即興音楽・ダンス。そのあとはお礼のキャンディーをプレゼントです。

 

 

乱暴な言葉」の暴走。美術があまりにも大きすぎて現場で少し小さく処理したのは内緒の話。

 

 

最後は「コココロココロのテーマ」で歌って踊りました。皆さんの力で世界に光が溢れました。

 

 

 

 

キャスト

ニジガラス … 猿渡美穂
様々な現場で真摯に芝居に取り組んできた努力の塊。普段は、結崎日御子として、脚本・演出・作曲に回ることが多く、宇宙ビールではキャストのみに打ち込めることが少ない彼女。
今作では自身の役者人生初体験となる「グリーター」に挑戦しました。
会場と舞台を、開演前から役のみで繋げるグリーティングは宇宙ビールの過去公演でも恒例のもの。楽しんでいただけたのではないでしょうか。

 

 

カタリベ … 安西なをみ
役者たちは言葉力の足りない部分をジェスチャーや動きでカバーしようとしますが、ナレーターとして数々の媒体で安定したナレーションをお届けしている彼女は言葉を発することに関してはやはりプロ、役者の発する言葉とはまた別のものがあります。
今作では思いっきり身体を使い、安定しないでも成立する、というアドリブ満載な役どころとなりました。
即興を楽しむ、そのために稽古で積み重ねる。たくさんの段取りとパターンニングに脳内パンク寸前でしたが、それすらも楽しむ。そんな雰囲気が会場では伝わっていたのではないでしょうか。

 

 

コココロさん … 中野聡
どんな世界観でも自分の存在を残すことが出来るとても聡明な役者さん。特に飄々とした独特の語り口調が印象的で、とても丁寧に言葉を操ります。
なので、今回はその彼の武器でもある「言葉」を奪ってみました。
身体のみの表現でいかに自分のやりたいことを伝えるか。必死に表現しようとするが上手いこといかない、そんな新しい方法を模索している姿そのままをお届け出来たかと思います。

 

 
イキモノ … 笹原和哉
なんでも即興で踊ってしまうコンテンポラリーダンサー。その場に流れる空気を感じるままに表現する即興ダンスは、徐々に舞台を浸透させていくように広がっていきます。
ですが、今回のようなショー構成では瞬発力が大事。ということで今回はそんな即興ダンスを瞬発的に観客に伝えたく、敢えて先にキーワードが明確な形でお届けしました。
与えられたキーワードを瞬間的に動きに変える、すべての人がお題を分かっている中での即興ダンス。何が来るか分からない、そんなワクワクを味わえたのではないでしょうか。

 

 

 

ショウレイ … 平地正憲
ある程度のキーワードと雰囲気を渡せば、あとはその場の空気を読んで音楽を弾いてくれる即興キーボーディスト、通称マークです。
ダンサー笹原と同様、その場で出てきたキーワードに対して、お題が分かっている上での即興に挑戦。
中身が子どものようなマーク。本編中の子どもの発想とシンクロしていて、大人の考えるものとは違う面白い世界観を、音楽で表現してくれました。

 

 

 
クサバナ … 福澤里泉
オーケストラやソロを始め、大小様々なクラシックの現場で活躍しているヴァイオリニスト。普段は技術を駆使して譜面通り進行する現場が多い彼女ですが、今回はマークの即興にヴァイオリン即興で被せ合わせる、ということに挑戦しました。
会場が特殊な構造だけに、セリフやキーボード、音響など、音のバランスを崩すことなく美しい音色を維持することは大変ですが、皆さんの心にもしっかりと響いたのではないでしょうか。

 

 

ピックアップ

ニジガラスとケセランパセラン。
信じている人にしか見えないケセランパセラン。実際に飛んでいても、信じることが出来ない人は気が付きません。
会場には実際のケセランパセラン(ケセランパサラン)に出会ったことがある方も何名か居ました。

 

 

すぐに愚痴を言うカタリベさん。
愚痴の中に潜む「乱暴な言葉」はやがて「乱暴な態度」となって相手に暴力を振るいます。それは自分にとっても気持ちよくないこと。結果、もっと「乱暴な言葉」を発するようになってしまう。
カタリベさんみたいな人、あなたの身の回りにも居るかもしれませんね。

 

 

ココロを失ったコココロさん。
ココロの入っていないこの器では、ただの人形と同じなのかもね。
あなたのココロは自分の器に入っていますか?

 

 

実は公演回、シーンによって、犬だったり鳥だったりトカゲだったり様々。
生き物とは、信じる気持ちの大きさで、コミュニケーションも取りやすくなります。でもヒトが一番難しいのかもしれませんね。

 

 

メッセージ

コココロココロという作品は、「言霊」と、見えないものを「信じる力」をテーマにした作品です。
古来我々が信じていたこと。またそれによって叶っていたこと。
文明の発展とともに人間は、自分たちも自然の一部だということを忘れてしまいました。
畏敬の念、畏怖の念など様々な形と言葉で伝わっていますが、信じることを止めてしまった時、それは無いのと同じになってしまいます。

信は真に通ず」という言葉があります。
思うは成すことと同じ」という言葉もあります。

それらを子どもに向けたメッセージとして、ショースタイルで書いた台本ですが、大人の皆さんにもしっかりと受け取っていただけたようで、演出が意図していないところで笑い、泣いている方も多く見られました。

宇宙ビールでは、これからこの「コココロココロ」をもっとたくさんの方に拡げていきたいと思ってます。
これからもどうぞ、変わらぬ応援の程、どうぞよろしくお願いいたします。

 

宇宙ビール 日乃海詞

 

〜おまけ〜

第2部「注文の多い料理店」などの写真を掲載いたします。

 

写真撮影:竹内進岳(Photo Office TAKE nob)