生命を込める

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演出・結崎日御子より、皆様へ☆

お稽古、着々と進んでおります☆

沢山段取り、といいますか、きっかけを合わせて、
一通り通せるようにお稽古をしてきて、
さて、ここからは、気持ちを込める作業です☆

シーンのイメージの共有を行い、
気持ちを込める。
気持ちと言うのでしょうか、生命を込める。

私が思うに、表現ということに対しては、
その人の真実ならば、それは真実の表現だと思うのです。
だから、本当にその人が悔しいって思って泣いていたら、
伝わったこっちも悲しくなる。
どちらかの心に雲がかかっていたら、話は別かもしれませんが。
その人の真実が表現に結びついたものであれば、それは
最高の表現だと思うのです。
それは技術とかではありません。
だから本当は下手でもいいって思っています。

しかし芸術というのは、そのしんじつを何かを媒体にする、
何かに転写する必要があって、
それには技術が必要なんです。
この場合の技術は、磨き抜いた手段のことです。
人間って不思議で、技術を極めようとする過程で、技術に飲まれます。
何も考えなくても、こうやっていたら良いっていう
方法みたいなものに飲まれて、
嘘の表現になってしまう。
それってただの技術であって、すでに表現ではない。

だから、技術を磨く過程でいつも、自分を見極め、
自分に嘘を付かないっていう厳しい自分がいないと、
表現の中心にある真実を伝えることから、自分が離れてしまいます。
そこと向き合う人たちが、芸術家や表現者なのかなと思っています。

これはどんな媒体でもそうではないでしょうか?

仕事が単にお金を稼ぐための方法になっている。
育った人のステータスが、いつの間にか教育者のステータスに置き換わっている。
人に伝えることより、有名になる事が表現の方法になっている。
作品を作る事が、単なる作業になっている。
別にそれは間違いではありません。
でも、少なくとも、演出結崎が見たいものではないです。

生活する事の中の1つ1つをとってもそうです。
いつでも水が豊富にある事。
食べ物に不足がないこと。
服があること。
ものがある事。
家があること。
人がいること。

1つ1つに感謝することが、難しい自分のように、
表現もまた難しいんだと思うのです。
1つ1つがどうして難しいかというと、日本には不足がないからでしょうか。
今の快適な生活を守るために、問題を見ないということが、
幸せの条件だから、
自分は無意識に変わらぬ生活を選ぶのでしょうか?
手段を探すよりも知らぬ顔をする方が楽だからでしょうか?
そうすることはしんどいからでしょうか?
見なければ問題はないものなのでしょうか?

 

あたりまえとはおそろしいものです。

あたりまえこそ疑うべきです。

 

しかしそのしわ寄せは近年、この国で生きる人たちに
警告を発するように、原発の事故、地震、などの形で現れています。
私たちは気づかなければなりません。

お稽古場で何をしているかというと、
その一瞬一瞬を生きるためには、どうしたらよいのかを、
お稽古しています。
ですから苦しいです。一瞬一瞬を大切にすることはとても大変です。
でも伝えたい事があります。

私の友人が亡くなりました。
私の知り合いが亡くなりました。
彼らは、生きている私にメッセージをくれます。
彼らは、生きている私を励まします。

もっと全てを楽しんで!と言います。
そして私たちができなかったこと、思いっきりやってね!と言います。
最近では、コストのかかる事というのは、
まず真っ先に良しとされません。
ですから、
お稽古はほぼなくて、
本番に合わせるってことでも、本番というのはなりたつし、
アジャリンピックに出演していただく皆さんは、その力がある人たちです。
リハ一回とかでも、コンセプトに合わせて本番をすることができます。

しかし、今回は、それではできないことを目指しています。
その技術者が、技術を超えて表現に立ち向かうってことをしています。
この時間の蓄積は、何者にも変えられない表現を構築します。

その代わりにしんどいです。
生みの苦しみです。自分以外の何かのために、何かを伝えるために、
自分の枠を超えることを私は要求します。

でも、そうでもして伝えたいメッセージがあります。
そうでもして、人と人との関わりの中で生み出したい何かがあります。
そうしてできた輪の中で初めて、希望が生まれ育ち始めます。

舞台ができることは余裕があることの1つかもしれません。
しかし大切にするべくは、外枠や形の媒体ではなく、要素、中身です。
そこに何があるのか。
宇宙ビールは今回、舞台芸術を媒体に発信します。

アジャリンピックにはそんな、メッセージを沢山盛り込みました。
楽しみます。コメディです。
苦しみます。この国は悲しいです。
喜びます。生きていることを。
伝えます。私の友人に代わって、今を生きる私たちが
希望に向かっていけるように。

真摯に一心に、苦しみながら、喜びながら、
アクターたちが自分と向き合って、
その場所で人と共に生きる術を探しています。

あたりまえをぶち壊していきます。

 

 

あまりこういうことを語るのは、好きではないですが、
書きました。
アクターたちが本当に素晴らしい、なので私は書いて伝えます。

是非見にいらして下さい☆

チケットですが、沢山の方に本番をご体験いただきたく、本番日数、公演回数を設けておりますが、

10土曜日 昼 残り半数

11日曜日 昼 残り半数

12月曜日  残り半数。

それぞれ半数きっています☆日時決まられましたら早めのご予約を。

どうぞお見逃しなく。

 

結崎日御子